2004 年 16 巻 1 号 p. 105-113
海洋は、生物資源や鉱物資源等、膨大な資源を包蔵するとともに広大な空間を有しており、それらを活かすための手段が検討されている。また、わが国は四方を海に囲まれ、古くから水産業や海運業が盛んであり、海からさまざまな恩恵を受け海洋国とも称されてきた。しかし、わが国の国民の海に対する関心は低いといわれている。
その要因のひとつとして、継続して興味・関心を持たせられる学校教育の中の海に関する教育が十分になされていないためと考える。そこで、感受性の高い義務教育時における海の教育の現状を、教科書を通して把握し、今後の海の教育の望ましい方向性を探る。