支援対話研究
Online ISSN : 2432-6577
Print ISSN : 2188-2177
ISSN-L : 2188-2177
「人間の原理」「価値の原理」「方法の原理」を用いた対立理解モデルの発見
学生レポートを契機とした授業者の実践的省察
原口 佳典
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2025 年 10 巻 p. 25-31

詳細
抄録
本稿は、大学の講義「非営利組織の経営」において提出された学生レポートを契機として、授業者の実践的省察をまとめたものである。当初、筆者は西條剛央が提唱する「人間の原理」「価値の原理」「方法の原理」を組織運営の枠組みとして講義していた。しかし、学生レポートを分析する中で、学生たちがこれら三原理を単なる個別の技法としてではなく、対立を理解し協働の可能性を探る一連のモデルとして活用していることに気づいた。本研究では、この学生たちの理解と、講義で扱ったドラッカーの組織論やTOC(制約理論)の「共通目的」の概念を統合し、対立を「共通目的の発見」によって解決へと導く「対立理解モデル」を構築した。本稿は、学生の学習成果を分析する過程を通じて、授業者が自身の講義構造を再発見し、教育実践を再構成するプロセスを明らかにするものである。
著者関連情報
2025 一般社団法人日本支援対話学会
前の記事 次の記事
feedback
Top