抄録
2021年4月4日に行われた原口佳典氏による講座「教える場を学びの場に変えたい人のためのコーチング講座」(主催:オンライン授業をオンラインで学ぶ会)は、コーチの立ち位置や目標を明確にした講座だった。この講座を通して見えてきたことは、これからの教育を考えたときに、コーチング的なアプローチ、そして、コーチング的な教師のあり方がとても重要になってくるということだ。筆者自身、原口佳典氏の講座でコーチングを学ぶきっかけができ、さらに、原口佳典氏、上條晴夫氏による「コーチングの考えを自らの経験を語ることで学ぶ会」という連続講座により、さらにコーチング的なアプローチの重要性を強く感じるようになっていった。コーチングのさまざまな団体はその理念、行動規範を「倫理規定」としてまとめている。連続講座で最後に扱った「ICFコーチング倫理規定」「コンピテンシー」に私が出会ったとき、教育にも同じようなものが作れないだろうか、そして、それが教師を支える、指針のようなものにならないだろうかという問いを持った。この問いから始まった、「教育コーチング倫理規定プロジェクト」は、対話的・協働的なプロジェクトになり、「教育コーチング倫理規定」を提案するに至った。約1年に及ぶコーチングの学びと、そこから生まれたコーチングの教育における可能性を示す取り組みとしての「教育コーチング倫理規定プロジェクト」を紹介し、検証する。