抄録
本稿は、2008年から2023年まで15年間運営された「コーチングバンク勉強会」の実践レポートである。本勉強会は、コーチ紹介サイトの登録コーチが講師を務める非営利の学習の場であり、ボランティアによる自律的な分散型運営体制で長期間継続した 。活動の分析から、日本のコーチングの発展を反映する3つの変遷期(普及期、深化期、組織・国際化期)が導き出される 。講座後の懇親会やプロデューサーと講師の調整プロセスに見られる「対話を通じた相互作用」は、コミュニティの基盤として個々の成長を促す「共創の場」として機能した 。本勉強会は日本のコーチング界の縮図であり、対話を通じた学びの重要性を実証する事例である 。