2019 年 23 巻 2 号 p. 175-181
軽度認知機能障害(MCI)とともに生活を送る高齢者糖尿病患者に対して,慢性疾患看護専門看護師(慢性CNS)が実践している看護介入を4名の慢性CNSへのインタビューより明らかにした.その結果,MCIとともに生活を送る高齢者糖尿病患者への看護介入として,「生活者として患者を尊重する」「患者のもてる力をとらえる」「患者の力を引き出す環境を整える」の3つのカテゴリーと9つのサブカテゴリーが抽出された.またMCIとともに生活を送る高齢者糖尿病患者をサポートする人々との調整として,「安全な血糖コントロール目標を設定し,共有する」「家族との新たな関係をつくる手助けをする」「地域で生活するための体制を整える」の3つのカテゴリーと7つのサブカテゴリーが抽出された.結果より,慢性CNSは,患者に残っている力を引き出す支援を通してセルフケアを高めつつ,周囲のサポートする人とMCIとともに生活を送る高齢者糖尿病患者が住み慣れた地域で生活するための体制を整えていた.