日本糖尿病教育・看護学会誌
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原著
就労している2型糖尿病患者の生活時間のマネジメントを活用した個別面接の効果
中尾 友美武石 千鶴子清水 安子
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2020 年 24 巻 1 号 p. 17-25

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抄録

【目的】就労している2型糖尿病患者に実施した,生活時間のマネジメントに関する個別面接の効果を検証する.

【方法】層別無作為化比較試験であり,生活時間のマネジメントの“仕事の調整”“時間のコントロール”“価値観に合った目標設定と行動”“生活リズムの調整”の4側面から個別面接を実施した.なお介入効果は,HbA1c,BMI,生活時間のマネジメント,セルフケア能力,睡眠,ストレスを確認した.

【結果】介入群14名,対照群15名を分析し,HbA1c,生活時間のマネジメント,セルフケア能力が,ベースラインと介入後の差で,介入群が有意に改善していたが,BMI,睡眠,ストレスは,差はなかった.

【結論】セルフケア能力や,HbA1cの改善がみられたことから,就労している2型糖尿病患者にとって生活時間のマネジメントの視点からの介入は有効であると考えられ,臨床での活用を目指し実行可能性を高めるための検討が今後必要である.

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© 2020 一般社団法人 日本糖尿病教育・看護学会
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