日本糖尿病教育・看護学会誌
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原著
診断後まもない2型糖尿病患者の教育入院の体験の意味づけ
-成人学習にもとづいて-
中原 美穂正木 治恵河井 伸子
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2020 年 24 巻 2 号 p. 111-119

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抄録

【目的】2型糖尿病と診断され教育入院を受けた患者の教育入院の体験の意味づけを,成人学習の視点から明らかにする.

【方法】診断後6か月以内の2型糖尿病患者4名に,教育入院中の参加観察と退院後に半構造化インタビューを実施し,分析は質的統合法(KJ法)を用いた.

【結果】対象の教育入院の体験の意味づけは3つの大タイトルと6つのタイトルで示された.

【知識・技術の獲得と自分の身体の新たな理解】はタイトル《教育入院体験の体感を通じて身体を理解し今後の生活をイメージする》を含んだ.

【批判的な振り返りと新たな生活のための探求】はタイトル《教育入院をきっかけに過去の出来事を想起し,得た知識と自分の傾向や状況と照らし合わせて解釈して今後について考える》を含んだ.

【試しながら能力や自信を構築する修正した準拠枠のもとでの生活】はタイトル《退院後の生活は教育入院生活と同じようにしてもうまくいかないため自分でバランスを見ながら工夫するしかない》を含んだ.

【考察及び結論】診断後まもない2型糖尿病患者の教育入院の体験の意味づけは,糖尿病患者としての新たな準拠枠が形作られ,それをもとに生活するという学習プロセスを表した.

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© 2020 一般社団法人 日本糖尿病教育・看護学会
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