日本糖尿病教育・看護学会誌
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委員会報告
COVID-19感染拡大による糖尿病患者への教育・看護に関する実態調査―看護師が捉えた地域連携への影響―
山﨑 優介東 めぐみ清水 安子餘目 千史岡 佳子佐藤 栄子住吉 和子髙橋 慧藤原 優子村角 直子森 加苗愛山本 裕子
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2023 年 27 巻 2 号 p. 25-32

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抄録

本研究の目的は,看護師が捉えた新型コロナウイルス感染症(以下,COVID-19と略す)感染拡大による地域連携への影響を明らかにすることである.慢性疾患看護専門看護師および糖尿病看護認定看護師を対象に1施設1回答とし,無記名式質問紙によるWeb調査を実施した.全53項目ある質問紙のうち,本研究では,地域連携体制に関する2つの質問に対する自由記載内容を質的帰納的に分析した.質問紙への回答数は193名(有効回答率97.5%)であり,うち上記自由回答へ記載したものは47名であった.自由記載の内容から,【既存の連携活動が制限されることによる顔が見える機会の減少】,【COVID-19感染拡大により生じた取り組みの制限による連携上の問題】,【新たな連携方法の導入と既存の連携方法の強化】の3つのカテゴリに分類できた.COVID-19感染拡大により,地域連携に多くの制限がかけられた中でも,改めて地域連携のあり方を見直し,新たな連携方法が生み出されていた実態が明らかとなった.

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© 2023 一般社団法人 日本糖尿病教育・看護学会
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