2024 年 28 巻 2 号 p. 115-121
新型コロナウイルスの感染拡⼤による⼩児糖尿病キャンプの中⽌が⼦どもの自己管理とスタッフの糖尿病療養指導へ与えた影響,及びオンラインキャンプの効果に関するキャンプスタッフの認識を明らかにすることを目的に小児糖尿病キャンプに参加経験のあるキャンプスタッフへのWeb調査を実施し,質的帰納的に分析を行った.
全国15ヵ所のキャンプから計94名の回答を得た.キャンプスタッフは,毎年の楽しみや生活の支え,不安や疑問を表出したり相談する機会や血糖コントロールのコツなどを学ぶ機会の減少,新規発症の子どもの仲間と知り合う機会の減少などの子どもの自己管理への影響を感じていた.また,療養指導の機会や学習機会の減少,子どもの療養生活や気持ちなどが把握しにくいなどの療養指導への影響を感じていた.オンラインキャンプは,コロナ禍において対面キャンプの代替えとしての効果だけでなく,オンラインならではの効果も認識されていた.オンラインキャンプをとり入れつつ,成長の過程にある糖尿病のある子どもが,同じ疾患をもつ子どもと共に生活し場を共有しながら学ぶ対面キャンプを継続する必要性が示唆された.