日本糖尿病教育・看護学会誌
Online ISSN : 2432-3713
Print ISSN : 1342-8497
ISSN-L : 1342-8497
原著
中山間地で暮らす糖尿病のある高齢者が在宅療養を継続する上での障害要因と課題の構造
帆苅 真由美上原 喜美子原 等子中村 圭子
著者情報
ジャーナル フリー

2024 年 28 巻 2 号 p. 123-131

詳細
抄録

中山間地で暮らす糖尿病のある高齢者が在宅療養を継続する上での障害要因と課題の構造を明らかにし,支援方法の示唆を得ることを本研究の目的とした.保健師,訪問看護師,介護支援専門員を対象とし,パルス討論を併用した質的統合法(KJ法)で分析した.その結果,【糖尿病のある高齢者故ゆえの自己管理の難しさ:病識の乏しさと症状出現の非定型性,運動・食習慣の変容困難】【中山間地故ゆえの自己管理の難しさ:栄養が偏る山の恵みと疾病を悟られたくない思い】【中山間地故ゆえの支援を受ける難しさ:地の利の悪さと人材・家族介護力の不足】【糖尿病高齢者の支援体制:保健・医療・福祉職の認識のずれと情報共有システムの未整備】【訪問看護師・保健師による支援の限界:糖尿病だけに焦点を当て難い幅広い業務範囲】【糖尿病のある高齢者と家族の関係調整の難しさ:両者をストレス関係に陥らせない訪問と連携】が抽出された.糖尿病のある高齢者と家族を含めた当該地域で暮らす人々の繋がりを意識した関わりが重要であることが示唆された.

著者関連情報
© 2024 一般社団法人 日本糖尿病教育・看護学会
前の記事 次の記事
feedback
Top