総合病院小児病棟の看護師による1型糖尿病診断時に行われる看護を明らかにすることを目的とし,20名の看護師に質問紙調査を行った.質問紙では診断時の看護,看護の必要性,多職種連携等について質問し,選択回答の項目は単純集計し,自由記述回答の項目は質的帰納的に分析した.多くの看護師が行っていたことは,低血糖や高血糖に関することや,インスリン注射や血糖測定の手技に関することであった.そして,子どもや家族の気持ちや糖尿病の受けとめに合わせ,これまでの生活スタイルを重視した関わりをするように心掛けていた.一方,食事,インスリンポンプ,退院直後には必ずしも必要とされないことについては行っていない傾向であり,他職種や糖尿病看護認定看護師が教育していた.総合病院小児病棟における1型糖尿病診断時看護として,入院時だけでなく退院後の外来にわたって,多職種連携型の患者教育プログラムの必要性が示唆された.