2025 年 29 巻 2 号 p. 65-76
本研究の目的は,持続血糖モニタリング(CGM)を活用した患者体験を統合し,看護師の教育・支援の示唆を得ることである.質的研究を統合し新たな解釈を作るメタエスノグラフィーを適応した.データベースは医中誌Web,PubMed,CINAHLで,キーワードは糖尿病,CGM,質的研究で検索した.
選定文献10件から患者体験を抽出し,10個に統合した最終メタファーの関係性から構造図を作り解釈を作成した.体験は,機器の精度や皮膚反応や医療費の不満,血糖変動の理解による安心感とコントロール感の高まりによる糖尿病にとらわれない感覚,CGM機器で可視化される糖尿病のネガティブな感情に影響されつつCGM活用の利益と負担のバランスの思索をすることであった.そして,日常生活に沿った教育と支援の希望が根底にあり,CGMを通じ肯定的に変化する人間関係が全体に波及していた.
CGM活用の利益と負担を踏まえ,CGM活用の意思決定と活用していく思索の過程に寄り添うこと,肯定的なフィードバック,家族や周囲の人へのCGMを活用するための教育・支援が重要である.