2026 年 30 巻 1 号 p. 43-53
目的:診療所勤務の外来看護師が実施する2型糖尿病患者のwell-beingについてのアセスメントの現状を明らかにする.方法:北海道内の日本糖尿病療養指導士の有資格者全119名を対象に,Web調査を実施した.渡部・荻野のwell-beingの概念分析にもとづき,先行要件6項目,属性7項目,帰結5項目の18項目についてアセスメントの実施頻度を4段階(0-3点)で得点化し,回答を得た.結果:分析対象は43名であり,18項目中16項目の中央値は2点であったが,属性の【自己超越をしている】と帰結の【人生の意味の再認識】は1点であった.背景因子別では,療養指導経験,最終教育課程,評価指標の活用状況により,一部項目で有意に中央値が高かった.結論:2型糖尿病患者のwell-beingのアセスメント向上には,【自己超越をしている】や【人生の意味の再認識】といった低値であった構成要素の理解を促進する学習機会が必要である.療養指導経験や評価指標の活用との関連が示唆されたことから,良質な療養指導経験の蓄積や複数の評価指標の活用の有効性が示された.