2025 年 4 巻 1 号 p. 13-24
本研究の目的は, DAを活用した教材と関連情報を接続・構造化するLODモデルを構築することである. そのために, S×UKILAM教材アーカイブを対象として, 機械可読性の高いRDFを用いてメタデータを構造化し, LODデータセットを構築する. その際, 教材を基点としてメタデータを特性ごとに階層化し, 各リソースにURIを与えることで, 教材や関連情報の検索性を高める. 次いで, 教材と関連情報の接続・構造化を確認するためにSPARQLエンドポイントを開発する. また, SPARQL言語に馴染みのないユーザ向けに, メタデータ項目から直感的に教材や関連情報を検索可能なアプリケーションを開発する. その結果, DAを活用した教材と関連情報を接続し, 構造化されたメタデータに基づいて検索可能なLODモデルを構築することができた. 本研究の成果により, 教育の情報化とデジタル文化資源の活用促進に貢献することができたと考える.