アート・ドキュメンテーション研究
Online ISSN : 2433-2860
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社会的ネットワークを重視した人名典拠情報の構築
戦前期の写真師を対象とする人名典拠を中心として
研谷 紀夫
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ジャーナル オープンアクセス

2010 年 17 巻 p. 31-52

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抄録
インターネットなどによる歴史的文書や文化資源などを中心とした文化資源情報の公開が進行する中で、効率的かつ横断的な検索を可能とするためには、それらの人名情報を統制・整理し、WEB上での人名情報のidentificationを確立する必要がある。また、過去の人名情報は、血縁、地縁、師弟関係、同門・同窓などの歴史的、社会的なネットワークを有しており、典拠情報もそれらの情報を格納することによって、電子ネットワーク上の資料の検索・調査により有用である。そのため、本研究では、歴史的、社会的なネットワーク情報を重視しつつ、各人物に関する基本的な情報を格納し、WEB上の人名情報のidentificationを促進する人名典拠情報を構築する。これらの情報の対象としては、戦前期において人物、都市、歴史的な出来事などを撮影し、ビジュアル面から日本の文化と産業の発展に力を注いだ写真師に関する情報を対象とする。本論文においては、それらの典拠情報の項目の設計及び、情報の格納とその利用について、検証を行う。
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© 2010 アート・ドキュメンテーション学会
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