アート・ドキュメンテーション研究
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研究展望
「デジタル・アーカイブ」の多様化をめぐる動向
日本と海外の概念を比較して
古賀 崇
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ジャーナル オープンアクセス

2017 年 24 巻 p. 70-84

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抄録

本稿は、「デジタル・アーカイブ」ないし“digital archives” をめぐる日本内外の主要な論考を取り上げつつ、これらに関する日本内外の概念・考え方の「多様化」ないし「ズレ」を検証することを試みる。英語圏の“digital archives”については、「今いる人・人々の日々の業務や活動」、またそれを体現する「ボーン・デジタルの記録」に焦点を当てるか、あるいは「デジタル化された資料の集積(コレクション)に対してアクセスを提供するウェブサイト」を念頭に置くか、といった違いがある。日本の「デジタル・アーカイブ」はもっぱら後者に当たると言えるが、“digital heritage” “digital collection”といった関連概念も考慮する必要がある。

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© 2017 アート・ドキュメンテーション学会
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