2010 年 10 巻 3 号 p. 3_119-3_122
大規模災害後の都市域における被災地周辺の広域情報を、空撮画像を用い自動解析する研究が数多くなされている。それらの中で、災害前後に撮影された画像の統合や、画像と地図の統合により被災地情報を取得するものがいくつか提案されているが、これを自動化するためには画像間の自動位置合わせ手法が必要となる。本研究では、都市域において災害前後に撮影された空撮画像の自動位置合わせ手法を新たに提案する。具体的には、災害前後の空撮画像内から被災前後で変化の少ない特徴点を自動抽出し、その特徴点の位置情報と幾何学変換を用いて自動位置合わせを行うものである。