日本地震工学会論文集
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論文
振動体を介して土台部と天井を連結する住宅用オイルダンパの性能に関する検討(振動体の形状による有効性の検討)
青木 繁栗田 勝実野村 幸一
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2018 年 18 巻 5 号 p. 5_78-5_87

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抄録

地震時における一般木造住宅の振動を低減することは,住宅の倒壊を防ぐために重要なことである.そのために,住宅に減衰力を付加する目的でダンパが開発されてきた.しかしながら,これらのダンパは水平1方向の振動に対してのみ有効であった.本論文では,2階建て住宅に注目し,一般住宅の振動低減のための種々の形状をした振動体をもつオイルダンパを提案している.振動体の形状は,加工性のよい直方体および円筒,3次元の振動に有効な球体とした.オイルダンパの本体を建物の基礎に固定し,振動体と1階部天井を連結棒で連結した.まず,ダンパを取付けた2階建て住宅のモデルを用いた実験で,1次および2次の振動モードを含む1階天井および2階天井の共振曲線を測定した.ダンパを取付けない場合と比較して,どの形状のダンパに対しても共振曲線のピークが低減されることが明らかになった.次に,数値シミュレーションによってダンパの有効性を検討した.住宅モデルを2自由度系でモデル化し,実地震波を入力として1階天井および2階天井の応答を計算した.どのダンパを用いた場合も最大応答および応答のRMSが低減されることが明らかになった.

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