2015年4月25日にカトマンズの北西約80kmを震源とするゴルカ地震が発生した.カトマンズ・バレーの主要都市の一つであるパタンでは,旧王宮広場の組積造建造物が倒壊するなどの被害が生じた.本研究が対象とする2階建ての組積造建物は,旧王宮広場から徒歩5分ほどの距離にあり,集会所として利用されている.倒壊は免れたものの,目視調査により,建物内の数カ所にひび割れが確認された.また,ゴルカ地震前後に行われた微動計測により,建物の固有振動数が低下したことも明らかになっている.本研究では,地盤の常時微動のH/Vスペクトル比により補正した集会所地点の地震動を,集会所の数値解析モデルに入力した地震応答解析により,建物の固有振動数の低下要因を検討することを目的とする.