大成建設(株) 設計本部
国土技術政策総合研究所 建築研究部 評価システム研究室
東京理科大学理工学部建築学科
2019 年 19 巻 5 号 p. 5_235-5_246
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浮き上がりを伴う地震時の建物応答に関する研究は多くなされているが,上部構造は左右対称を仮定している.実建物は建築計画に伴う質量偏心を有するため,左右の浮き開始レベルや振動強さの違いが非線形応答にどう影響し得るかは明らかでない.本稿では左右の質量が不均等な浮き上がり模型の振動実験を行い,その振動特性を把握し,エネルギの釣合いによる最大応答予測を地震応答に準用した.非対称構造では浮き上がりに伴う応答が正負で異なることや算定式の予測値は非対称の場合にも実験と対応することを示している.
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