日本地震工学会論文集
Online ISSN : 1884-6246
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論文
強震観測記録にみられる水平動と上下動の連成について
森尾 敏加登 文学BOONYATEE Tirawat
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2023 年 23 巻 1 号 p. 1_15-1_34

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抄録

2018年北海道胆振東部地震(M6.7)においてKiK-net追分(IBUH01)で震度7,K-NET追分(HKD127)で震度6強の非常に大きな震度が観測された.両地点で観測された大加速度記録に関して,定圧繰返し一面せん断試験,微視的研究,および弾塑性論に基づく考察を加えた.この結果,両観測地点では表層地盤のダイレイタンシーによる下向き上下動加速度(体積膨張)が発生し,発生した上下動と水平動が強く連成することを示した.

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© 2023 公益社団法人 日本地震工学会
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