2025 年 25 巻 1 号 p. 1_50-1_63
山間部の橋梁等の橋脚は高さが30mを超える高橋脚が採用される.それらの橋脚には基礎への負担軽減や施工コスト低減を目的に,自重を小さくする対策として橋脚内部を中空にした橋脚(以下,中空断面橋脚と称する)が用いられる.地震時に圧縮を受ける中空断面橋脚のフランジ部及びウェブ部の損傷は,中立軸の位置と相関があることが既往の研究で指摘されている.そこで,本検討では,実橋脚の1/5スケールの大型RC中空断面供試体を用いた正負交番載荷実験を行い,中立軸の位置が既設RC中空断面供試体の破壊挙動に与える影響を検討した.軸応力のみあるいは配筋のみを変えることで中立軸の位置を変化させた場合の破壊挙動に与える影響について考察を行った.