減衰性を有する免震部材は,長周期地震動により繰返し変形を強いられると,減衰性能が低下する.これにより免震建物では,上部構造の応答変位が増大する.2017年以降は長周期地震動を考慮した免震設計が行われているが,設計想定を超える巨大地震に対して,上部構造の擁壁衝突や,免震部材の損傷が懸念される.巨大地震に対応するため,免震部材の減衰を増すことは有効な方法であるが,過度な減衰は上部構造の加速度増加を招き,免震性能が低下する.このような問題に対応するため,巨大地震時のみに作用し,上部構造の過大変位を制動する,フェイルセーフ制動装置を開発した.また,その効果を地震応答解析により確認した.