日本地震工学会論文集
Online ISSN : 1884-6246
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論文
変位制御材と磁石を用いた基礎絶縁建物模型の振動台実験とFEM解析(絶縁層を磁化し渦電流を発生させた場合)
中野 尊治柏 尚稔宮本 裕司
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2025 年 25 巻 2 号 p. 2_97-2_108

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抄録

著者らは,建物の地震応答低減を目的として,変位制御材により基礎側面を支持し,永久磁石により基礎底面を絶縁した磁気浮上基礎を提案している.本論では,金属部材の磁化と渦電流を利用して,基礎の浮上力と減衰性能の向上を図った.すなわち,鋼板の磁化による基礎の浮上力の増大を静的載荷実験から確認し,銅板の渦電流による制動力がマクスウェル型の粘弾性モデルに近似され得ることを電磁気解析より示した.さらに,これらを考慮した磁気浮上建物模型の地震応答を,振動台実験と構造解析より検討した.

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