2026 年 26 巻 2 号 p. 2_173-2_186
本研究では,2016年熊本地震の前後の2時期に観測された航空レーザ計測データを用いて,南阿蘇村の立野・河陽地区における地殻変動量を3次元地形差分法に基づいて推定した.国土地理院が観測したオリジナルおよびグラウンドの点群データのICP法による空間相関から,3次元変位量を計算した.結果は斜面崩壊や地割れなどのローカルな地盤変状や建物倒壊などの影響を受け,計算ウィンドウの大きさにも依存するが,グラウンドデータからの推定結果は,測量基準点における観測変位量と比べて近似した値が求まった.