2026 年 26 巻 2 号 p. 2_187-2_227
2022年に発生した福島県沖の地震を対象として,震度6弱以上を観測した強震観測点周辺の被害調査を行った.その結果,いくつかの観測点周辺で外装材の剥離といった軽微な被害を受けた建物が見られたが,いずれの観測点でも周辺の建物で全壊・大破といった大きな被害を受けたものは見られなかった.観測された強震記録の性質を分析した結果,ほとんどの観測点で計測震度と相関のある周期1秒以下の短周期の応答が大きいために震度6弱以上となった一方で,建物の大きな被害と相関のある周期1–1.5秒の応答は小さかった.