2026 年 26 巻 2 号 p. 2_55-2_74
1923年大正関東地震において多くの被害があった東京低地では,同じ低地であるものの場所によって推定震度に違いが見られ,表層地盤構造が影響している可能性がある.本研究では,隅田川周辺の東京低地を対象に,ボーリングデータに基づく3次元グリッドモデル手法によって表層地盤モデルを作成し,微動計測および地震観測の記録に基づいて,表層地盤のS波速度構造をより精度良く推定する方法について検討した.そしてそのモデルを用いた地震応答解析を行い,得られたSI値の分布は大正関東地震における住家全潰率から推定された震度分布と調和的な結果となった.