経済地理学年報
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ハイプレーンズの中心都市ガーデンシティの機能と商業的土地利用
菅野 峰明平井 誠
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2000 年 46 巻 3 号 p. 295-310

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抄録

本研究は, 人口が減少傾向にあるハイプレーンズにおいて人口が増加しているカンザス州南西部のガーデンシティを取り上げ, その商業・サービス業機能と都市内でのそれらの配置を考察した.人口規模の小さい町や都市の多いハイプレーンズのなかで, 人口約3万のガーデンシティは周辺地域に財やサービスを供給する中心都市として機能している.特に, カンザス州において上位にランクされる商業機能および弁護士・会計士などの専門的サービス業の存在が, ガーデンシティの中心性をより強めている.都市内部における商業・サービス業機能の立地を見ると, 専門的サービス業および買回品店, 専門店はダウンタウンに集中し, 市街地の中央を東西に横断する主要道路沿いには金融機関が集中している.市街地の東部を走るハイウェイのインターチェンジ付近には, 広大な駐車場を有する大規模なデパートやスーパーマーケットが立地している.これらの様々な業種が地域的に棲み分け, 市街地内部での機能分担を行うことによって, ガーデンシティは多様な財とサービスを供給するハイプレーンズの中心都市として発展している.

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© 2000 経済地理学会
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