経済地理学年報
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フォーラム
地方都市における人口減少と産業構造の課題
――函館市の事例を中心に――
永澤 大樹
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2026 年 72 巻 2 号 p. 247-253

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抄録

 函館市は高いブランド力を誇り2024年度には観光客数も過去最高を記録する一方,深刻な人口減少に直面している.20~30代人口は25年前に比べ半減し,出生数は年間1,000人を割り込んだ.背景には,高等教育機関が充実していながら,卒業生を吸収できる高付加価値型産業が少ない点にある.他都市のデータに見られる,市外進学した若者のUターンが函館では限定的であり,25~39歳層でも社会減が続く.地域企業の付加価値額は類似都市平均を下回り,売上の過半が保険収入の医療・福祉業が業種別で最も付加価値を生んでいる状況にある.持続可能な地域社会の構築には,若者が定着できる産業の育成と域内経済循環の向上が不可欠である.

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