教師学研究
Online ISSN : 2424-1598
Print ISSN : 1349-7391
児童の教室内掲示物利用に対する教師の教育実践上の理解と枠組み
高橋 陸斗鴨田 祐汰
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2026 年 29 巻 1 号 p. 1-8

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抄録
本研究は、小学校担任教師による教室内掲示物の語りを通して、掲示物の意味構造と教育的機能を明らかにすることを目的とした。9 名の教師を対象に、教室掲示物ごとに語られた内容を収集し、テキストマイニングを用いて分析を行った。分析Ⅰでは教師の語りに含まれる語彙の共起関係に注目し、掲示物が果たす役割を5 つのカテゴリに分類した。分析Ⅱでは、既存の教師視点・児童視点に基づく掲示物の分類と語彙傾向との対応関係を対応分析により検討した。その結果、掲示物は教師による学級運営や授業設計の支援装置としてだけでなく、児童の行動や認知を促す媒介資源としても機能していることが明らかとなった。掲示物は、教師の実践的判断と児童の受け止めをつなぐ重要な手がかりとなり得る。今後は、この視点を取り入れた掲示設計や教員養成にも波及が期待される。
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