教師学研究
Online ISSN : 2424-1598
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ロールプレイによる体験的な学習が児童にもたらす変容の可能性
―市内全小学校による「いじめの避難訓練」を通して―
小沼 豊
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2026 年 29 巻 1 号 p. 81-90

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抄録
本研究は、北海道内の一自治体における全小学校の4年生を対象に、ロールプレイを活用した『いじめの避難訓練』を実施し、体験的な学習が児童にもたらす変容の可能性を検討したものである。授業実践は、いじめに対する助けの求め方や相談の受け止め方を学ぶことを目的とし、3時点(Pretest・Posttest・Follow-up)の質問紙調査により児童の意識変容を分析した。その結果、援助を求める態度は向上し、抵抗感は低減する傾向がみられた。自由記述やテキストマイニング分析からも、相談行動の具体化や援助ネットワークへの理解が深まる様子が確認された。ただし、実際の困難場面では学習内容どおりの行動が難しい可能性も示唆された。援助要請を内面化する手段としてロールプレイを活用し、発達段階に応じて系統的に取り入れることの意義が示唆された。
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