日本情報科教育学会誌
Online ISSN : 2434-6845
Print ISSN : 2189-0668
原著論文
学びの振り返りの記述を用いた教師あり学習と形態素解析による情報科における思考力・判断力の資質・能力の育成に関する記述抽出手法の開発
丸山 浩平山口 大成飯泉 翔太萩原 浩平森本 康彦
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2024 年 17 巻 1 号 p. 33-42

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抄録
学習指導要領では育成を目指す資質・能力が明確化され,どういった力が身に付き,どれだけ成長したかを捉える学習評価の充実を求めている.情報科では育成を目指す資質・能力が複数の単元にまたがるため情報Ⅰ全体または情報Ⅱに渡って資質・能力を育成すること,さらに公民科や数学科,総合的な探究の時間等の他教科とのカリキュラム・マネジメントによる教科等横断的な学びの中で資質・能力を育成し,その成長を把握することが期待される.本研究では,情報科で育成を目指す資質・能力の育成状況の把握の支援を目的とし,学びの振り返りの記述から情報科における思考力・判断力の資質・能力の育成に関する記述を抽出する手法を開発し,その抽出精度を検証した.その結果,開発手法は生徒が記述した学びの振り返りの記述から資質・能力の育成に関係がある記述をおおむね抽出でき,どのような思考,判断を働かせた記述かを判断できる可能性がうかがえた.
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© 2024 日本情報科教育学会
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