日本腹部救急医学会雑誌
Online ISSN : 1882-4781
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ISSN-L : 1340-2242
特集 : 腹部救急におけるステント治療を考える
QOLからみた切除不能大腸悪性狭窄に対するステント留置術の有用性
前田 清井上 透野田 英児西原 承浩八代 正和福永 真也平川 弘聖
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2007 年 27 巻 6 号 p. 839-843

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抄録
切除不能の悪性疾患に伴う, 大腸狭窄に対しては従来, 姑息的人工肛門造設術が行われることが多かった。しかし, このような全身状態が不良で, 予後も短い症例に対し, 人工肛門を造設することは精神的, 肉体的負担が大きく, QOLの低下を招くことになる。われわれはかかる症例に対し, 金属ステントを留置することにより, 人工肛門を回避し, QOLの向上を図っている。本法は人工肛門と比べて, 低侵襲であり, 患者のQOL向上に有用であると思われた。
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© 2007 日本腹部救急医学会
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