抄録
インターベンション治療(以下,IVR)は今回の急性膵炎の診療ガイドライン第2版では独立した項目では取り上げられていないが,近年,非侵襲的外科治療,すなわちIVRの発展は目覚ましく,膵臓にも応用されるようになってきており独立した項目として述べてみた。ここでは膵炎により生じる膵仮性嚢胞,膵膿瘍,壊死性膵炎,慢性膵炎,膵管皮膚瘻に対するIVRについて,技術的な面は成書に譲り,理論的な面から解説した。膵仮性嚢胞,膵膿瘍に対するIVRについては日本以外でも広く受け入れられており,評価も定まっており,他の治療より優先して施行すべきものと考えられる。壊死性膵炎,慢性膵炎,膵管皮膚瘻の治療については,日本以外では報告がほとんどないが,明らかに効果が認められることより,侵襲的な外科的治療を行う前に,試みる価値があると思われる。