日本腹部救急医学会雑誌
Online ISSN : 1882-4781
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特集:門脈圧亢進症の診断と治療
門脈圧降圧効果に基づく食道静脈瘤治療
─Olmesartanによる門脈圧低下作用を中心に─
日高 央
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キーワード: 食道静脈瘤, 門脈圧
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2009 年 29 巻 7 号 p. 987-990

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抄録
食道静脈瘤の再出血予防において,門脈降圧効果に基づく治療の有用性は明らかではない。今回降圧効果に基づく治療が有用か否かについてオープンラベルuncontrolled pilot studyを施行した。対象は出血後に肝静脈圧較差(HVPG)を測定した18例。測定後にアンジオテンシンII受容体拮抗剤であるOlmesartanを2週間内服させ,投与後のHVPGが20%以上低下した症例(Responder)は内視鏡治療を行わず,20%以上低下しなかった群(nonresponder)は従来どおり内視鏡的結紮術(EVL)を追加した。結果として6例(33.3%)のresponderは薬剤治療のみ継続され,12例(66.7%)のnonresponderはEVLが追加された。この18例を,薬物療法を行わず内視鏡治療のみ施行した247例と非再出血率を比較検討した。治療前の両群の年齢・性別・肝硬変の原因疾患および肝予備能に差はなかった。1年非出血率は93%vs 95%,3年86%vs 83%であった。uncontrolled pilot studyではあるが両群の非出血率に差はなく,門脈降圧効果に基づく治療は有効であると思われる。
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© 2009 日本腹部救急医学会
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