日本腹部救急医学会雑誌
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特集:急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン
急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドラインとTokyo Guidelinesの臨床検討
横江 正道真弓 俊彦長谷川 洋
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2010 年 30 巻 3 号 p. 443-447

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抄録
最終臨床診断が急性胆管炎であった60例,急性胆嚢炎であった80例を用いて,国内版ガイドラインと国際版ガイドライン‘Tokyo Guidelines’を用いて,実地臨床におけるガイドラインの有用性を検討した。急性胆管炎では診断基準上,疑診以上の場合,国内版ガイドラインでは91.7%,国際版ガイドラインでは75.0%の症例が診断基準に合致した。重症度判定基準に関しては国内版ガイドラインでは中等症が最も多く(87.3%),国際版ガイドラインでは軽症が最も多い結果(80.0%)となった。急性胆嚢炎の場合,診断基準上,国内版ガイドラインでは確診以上で73.8%,疑診以上で87.5%,国際版ガイドラインでは確診以上で85.0%の症例が合致した。重症度判定基準に関しては国内版ガイドラインは中等症が最も多く(48.6%),国際版ガイドラインでは軽症が最も多い結果(48.5%)となった。国内版ガイドラインと国際版ガイドラインに関しては多くの部分で異なる部分があり,今回の両ガイドラインの最終診断例を用いての検討は,その長所・短所を理解するうえで有用であったと思われる。
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© 2010 日本腹部救急医学会
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