日本腹部救急医学会雑誌
Online ISSN : 1882-4781
Print ISSN : 1340-2242
ISSN-L : 1340-2242
原著
急性腹症の患者の診断におけるCT検査の有用性に関する研究
鈴木 卓也松本 純一船窪 正勝山下 寛高江原 範重箕輪 良行中島 康雄
著者情報
ジャーナル フリー

2010 年 30 巻 7 号 p. 875-881

詳細
抄録
【目的】急性腹症症例におけるCT検査の有用性の検討。【対象および方法】救急外来を受診した急性腹症症例94例の,CT検査前後の臨床診断(それぞれに5段階の確信度を付記)や治療方針,最終的な臨床診断を比較し,CT検査の有用性について評価した(救急専属の放射線科医がCT画像を読影)。有用性の判断基準は以下の3つに定義した。(1)CT検査前診断が変更となり,CT検査後診断が最終診断と一致した症例,(2)CT検査前後で診断名は変わらなかったものの,確信度が上昇した症例,(3)CT検査後の診断が最終診断と一致しており,治療方針がCT検査前より変化して正しくなった症例。【結果】(1)の症例は31例,(2)は46例,(3)は25例であった。重複を除きそれぞれを合計すると94例中85例と90.4%の症例が上記の定義を満たしていた。【考察】CT検査は急性腹症診療の臨床診断や治療方針の決定に,有用性が高いと考えられる。
著者関連情報
© 2010 日本腹部救急医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top