日本腹部救急医学会雑誌
Online ISSN : 1882-4781
Print ISSN : 1340-2242
ISSN-L : 1340-2242
原著
POSSUM scoreを用いた80歳以上高齢者に対する腹部緊急手術症例の検討
猪狩 公宏八木 雅幸増田 大機太田 俊介伊藤 浩光落合 高徳
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キーワード: 高齢者, 緊急手術
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2010 年 30 巻 7 号 p. 869-874

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抄録
2003年4月から2009年3月まで,当院外科で80歳以上の高齢者に腹部緊急手術を行った165例について検討した。男性76例,女性89例で平均年齢は84歳(80~97歳)だった。併存疾患は148例(89%)に認められた。術後合併症は106例(64%)に認められ,合併症群と非合併症群の間ではGCS,ショックの有無,脈拍数およびPTで有意差を認めた。術後30日以内の手術死亡例は44例(26%)に認められ,死亡群と生存群の間ではGCS,ショックの有無,脈拍数,Alb,K,BUN,Creで有意差を認めた。さらに術後合併症群と非合併症群との間には,POSSUMで算出されるPS,OS,predicted morbidity rate,predicted mortality rateとも有意差が認められ,これは死亡群と生存群との間でも同様だった。高齢者腹部緊急手術症例ではその予後予測としてPOSSUMが有用であることが示された。
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© 2010 日本腹部救急医学会
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