抄録
急性胆道炎ガイドライン(JGL)とTokyo Guidelines(TG2007)の間には重症度判定基準の設定が異なっている。重症度判定基準の改訂のポイントを検討する。急性胆管炎,胆嚢炎を疑って入院した74例と81例をRetrospectiveに検討した。急性胆管炎でJGL診断基準に適合した60例は重症2例,中等症52例,軽症6例であった。緊急ドレナージは重症1例(1/2),中等症33例(33/52),軽症全例(6/6)に行われた。TG2007診断基準に適合した52例は重症6例,中等症3例,軽症43例であった。緊急ドレナージは重症3例(3/6),中等症全例(3/3),軽症27例(27/43)に行われた。急性胆嚢炎でJGL診断基準に適合した70例は重症13例,中等症31例,軽症26例であった。緊急ドレナージは重症8例(8/13),中等症15例(15/31),軽症3例(3/26)に行われた。TG2007診断基準に適合した66例は重症7例,中等症23例,軽症36例であった。緊急ドレナージは重症5例(5/7),中等症15例(15/23),軽症6例(6/36)に行われた。早期胆管ドレナージを行う上で急性胆管炎の中等症の判定基準の改訂が重要である。