日本腹部救急医学会雑誌
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特集:急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドラインを検証する―改訂に向けてのプロセスと課題―
急性胆管炎・急性胆嚢炎の実臨床からみた国内版急性胆道感染症診療ガイドラインとTokyo Guidelines 2007の検証
横江 正道梅村 修一郎林 克巳折戸 悦朗真弓 俊彦吉田 雅博高田 忠敬
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2012 年 32 巻 3 号 p. 611-616

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抄録
急性胆道炎ガイドライン(JGL)とTokyo Guidelines(TG2007)の間には重症度判定基準の設定が異なっている。重症度判定基準の改訂のポイントを検討する。急性胆管炎,胆嚢炎を疑って入院した74例と81例をRetrospectiveに検討した。急性胆管炎でJGL診断基準に適合した60例は重症2例,中等症52例,軽症6例であった。緊急ドレナージは重症1例(1/2),中等症33例(33/52),軽症全例(6/6)に行われた。TG2007診断基準に適合した52例は重症6例,中等症3例,軽症43例であった。緊急ドレナージは重症3例(3/6),中等症全例(3/3),軽症27例(27/43)に行われた。急性胆嚢炎でJGL診断基準に適合した70例は重症13例,中等症31例,軽症26例であった。緊急ドレナージは重症8例(8/13),中等症15例(15/31),軽症3例(3/26)に行われた。TG2007診断基準に適合した66例は重症7例,中等症23例,軽症36例であった。緊急ドレナージは重症5例(5/7),中等症15例(15/23),軽症6例(6/36)に行われた。早期胆管ドレナージを行う上で急性胆管炎の中等症の判定基準の改訂が重要である。
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© 2012 日本腹部救急医学会
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