日本腹部救急医学会雑誌
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特集:若さとProfessionalism -今,社会に必要とされる若手救急医-
当院初期研修医を通じてみるProfessionalismと救急医療
河野 元嗣佐藤 哲哉
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2012 年 32 巻 5 号 p. 907-912

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抄録
時間・設備・人が限られている中で行われる救急医療は非常にリスクが高く,医師としてのプロフェッショナリズムが最も反映されると考えられる。そこで,当院の診療体制の中で育った研修医に対するアンケートを通じて,プロフェッショナリズムと救急医療をどのようにとらえているかを分析した。その結果,知識や技術,倫理観や人間性と答える者が多かった。救急医が減少していると言われる中,当院の研修医は半数近くが救急医になりたいと答えていた。確固たるプロフェッショナリズムを持った救急医育成のためには,救急医療の現場で直面する不安を取り除くことが必要である。救急医療が崩壊し厳しい状況の中でも社会が要求する医療水準は高く,プロフェッショナリズムを意識しながら,最も適切な判断ができる救急医が必要とされている。救急医療に積極的に関わろうとしている研修医たちを支援するシステムづくりが,将来の救急医育成へつながると思われる。
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© 2012 日本腹部救急医学会
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