抄録
若手外傷外科医を養成するためには,若手医師が魅力を感じるトレーニングシステムを構築することが求められている。われわれは外傷外科医を養成するためのOff-the-jobトレーニングとして外傷外科手術治療戦略(Surgical Stratety and Treatment for Trauma: SSTT)コースを開発したのでその概要を紹介する。本コースでは外傷外科手術の特殊性を理解するとともに外傷外科の4要素である,「迅速性と適確性Speed & Suitability」,「戦略Strategy」,「戦術Tactics」,「チームTeam」の習得を目指している。外傷外科学の総論と各論を座学において学習し,戦略構築スキルとチームワークの構築をDecision makingを通じて習得する。戦術トレーニングは大動物を使用した手術実習を行うが,この際にも戦略とチームワークを意識した実習を行う。On-the-jobトレーニングとOff-the-jobトレーニングであるSSTTコースを併用することにより若手医師を魅了する効果的なトレーニングシステムを確立している。