日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
腸切除が必要となった子宮広間膜裂孔ヘルニアの1例
遠藤 健福田 千文篠原 克浩伊藤 眞史
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2012 年 32 巻 7 号 p. 1213-1215

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抄録
症例は50歳女性で,既往歴に特記すべきことはなく,自然分娩で一子の出産歴があった。心窩部痛を主訴に近医を受診し投薬を受けるも改善せず,嘔吐が出現したため当院夜間救急を受診した。腹部単純X線写真で腸液の溜まった小腸ループを認め,腹部CTでは,子宮左側に子宮と連続する索状物と拡張した小腸およびDouglas窩にかけて拡張のない小腸を認めた。開腹歴がないことより,左側子宮広間膜裂孔付近に存在する内ヘルニアによるイレウスと診断し開腹手術を行った。開腹すると大量の血性腹水と左子宮広間膜に約3cmの全層の欠損があり,約90cmの回腸が侵入し壊死に陥っていた。壊死腸管を切除し,子宮広間膜の欠損部を閉鎖した。術後第10病日に退院した。
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© 2012 日本腹部救急医学会
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