日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
単孔式に腹腔鏡補助下S状結腸切除術を施行した再発性S状結腸軸捻転症の2例
鈴木 和志宇野 雄祐河原 健夫
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2013 年 33 巻 1 号 p. 117-122

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抄録

再発性S状結腸軸捻転症に対し,単孔式に腹腔鏡補助下S状結腸切除術を施行した2例を経験したので報告する。症例1:67歳,男性。腹痛を主訴に受診した。腹部単純X線とCTにてS状結腸軸捻転症と診断し大腸内視鏡下に整復した。退院5日後に軸捻転が再発し再び内視鏡下に整復した。再発性S状結腸軸捻転症のため手術適応と判断し,臍部の小切開創より単孔式にS状結腸切除術を施行した。第10病日に軽快退院した。症例2:55歳,男性。1年半前にS状結腸軸捻転症で他院にて入院治療歴あり。腹痛を主訴に受診し,S状結腸軸捻転症と診断し内視鏡下に整復した。再発性S状結腸軸捻転症のため手術適応と判断し,臍部の小切開創より単孔式にS状結腸切除術を施行した。第7病日に軽快退院した。本症に対する単孔式手術は特別な機器の導入も必要なく安全に施行可能であり,治療選択肢の一つになりうると考えられた。

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© 2013 日本腹部救急医学会
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