日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
気動式骨手術器械で摘出し得た直腸内異物の1例
鈴東 昌也東本 昌之東 泰志竹林 勇二小倉 修
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2013 年 33 巻 1 号 p. 95-98

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抄録

瓶類は本邦で最も頻度の高い経肛門的直腸内異物である。今回われわれは,気動式骨手術器械(サージエアトームII)を用いて,経肛門的に安全に摘出し得た直腸内異物を経験したので報告する。症例は51歳男性。自慰行為中,ヨーグルトのガラス瓶を肛門に挿入した。自力で摘出できず,当院救急外来受診した。直腸診で肛門縁より5cmに瓶底を触知した。腰椎麻酔で肛門括約筋を弛緩させ,用手および筋鈎でガラス瓶摘出を試みたが,摘出困難であった。気動式骨手術器械で瓶底に直径5mm大の穴を作製し,直角鉗子を掛けて摘出した。瓶の最大直径は8cm,長さ9cmであった。術後合併症は認めなかった。今回用いた方法は,経肛門的直腸異物摘出法の一つとして有効であり,今後同様の症例に対して,有用な方法であると考えられた。

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© 2013 日本腹部救急医学会
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