日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
炭酸飲料水の“一気飲み”が原因と考えられた胃破裂の1例
三宅 亮松山 純子寺坂 勇亮角原 敦夫松山 晋平三宅 昌柴田 信博
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2014 年 34 巻 1 号 p. 91-93

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抄録

症例は27歳男性。食事後の炭酸飲料水の“一気飲み”(約500mL)直後に,突然の上腹部痛が出現し,救急車で搬送来院した。胸腹部造影CT検査で縦郭気腫と上腹部の遊離ガスを認めた。上部消化管破裂が疑われたため,水溶性造影剤(ガストログラフィンⓇ)による上部消化管造影検査を行った。胃体上部小弯側から造影剤の流出を認め,特発性胃破裂と診断し緊急手術を行った。胃体上部小弯側に,裂創部を認め,裂創部周辺は虚血変化がなかったため,裂創部を2層に縫合閉鎖して腹腔洗浄ドレナージを行った。術後経過は良好で,術後12日目に歩行退院した。炭酸飲料水の“一気飲み”による胃破裂は,本邦での最初の報告である。

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© 2014, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
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