抄録
2005年の急性胆管炎,胆囊炎の診療ガイドライン第一版ならびに2007年のTokyo Guideline for the management of acute cholangitis and cholecystitisの画像診断の項では画像所見として,胆管拡張,狭窄,結石が記載されている。しかしながら,これらの所見は胆管炎の原因とはなるが,必ずしも胆管炎の直接的な画像所見とは言い難い。そのため旧ガイドラインでは,“胆汁感染の有無を画像所見より判定することができないため,画像診断により急性胆管炎を診断することは困難である”と述べられている。今回の改定では,急性胆管炎の画像診断におけるダイナミックCTの有用性について強調した。すなわち,急性胆管炎では高率にダイナミックCT動脈相で肝に一過性の不均一濃染が認められる。この濃染は胆管炎の改善とともに消退ないし消失する。急性胆囊炎の画像診断においてもダイナミックCTは有用であり,特にダイナミックCTの動脈相で認められる胆囊周囲肝実質の一過性濃染は急性胆囊炎の診断に役立つ所見である。