日本腹部救急医学会雑誌
Online ISSN : 1882-4781
Print ISSN : 1340-2242
ISSN-L : 1340-2242
症例報告
腹腔鏡補助下に修復しえたS状結腸間膜内ヘルニアの1例
堀 義城仲本 博史板垣 亮平長谷川 弥子新井 俊文畑中 正行
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 34 巻 3 号 p. 765-769

詳細
抄録
症例は46歳男性。突然の下腹部痛を主訴に当院救急搬送された。CTでS状結腸間膜の背側に限局した小腸拡張像を認め,S状結腸間膜ヘルニアによるイレウスと診断し緊急手術を施行した。腹腔鏡で腹腔内を観察したところ,S状結腸間膜左葉に欠損を認め,同部位より脱出・嵌頓した小腸20cm程度は血流不全に陥っていた。嵌頓解除後ヘルニア門を閉鎖し,嵌頓していた小腸を臍部より体外に誘導して切除し,機能的端端吻合で再建した。術後経過は良好であった。S状結腸間膜ヘルニアは比較的まれな腹部救急疾患であるが,腹腔鏡手術で良好な治療経過を得ることができる。文献的考察を加え報告する。
著者関連情報
© 2014, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
前の記事
feedback
Top