日本腹部救急医学会雑誌
Online ISSN : 1882-4781
Print ISSN : 1340-2242
ISSN-L : 1340-2242
特集:日本版敗血症診療ガイドラインの評価
日本版敗血症診療ガイドラインの概要とポイント
上田 敬博小谷 穣治
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キーワード: SSCG, Sepsis Registry, 診断, 治療
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2014 年 34 巻 4 号 p. 779-785

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抄録
SSCGは重症敗血症の死亡率を5年間で25%低下させることを目的に立ち上げた国際的なプロジェクトであり,第3版がSSCG 2012として公表されているが,本邦では欧米にない独自の治療が行われていること,本邦と欧米で考えの異なる治療法があることや日本人やアジア人のエビデンスが考慮されていないことなどの問題点がある。よって,日本集中治療学会Sepsis Registry委員会は本邦の敗血症診療の調査(Sepsis Registry:以下,SR)の結果に基づいて,日本版敗血症診療ガイドラインを作成した。「敗血症の定義と診断」をはじめ13項目からなり,「DIC対策」「急性血液浄化療法」「タンパク分解酵素阻害薬」を本邦独自の項目として取り上げた。またSSCG 2012でも取り上げられた「栄養管理」では,SRで重症敗血症の転帰改善と有意に関連した経腸栄養の早期開始を推奨している。本稿では日本版敗血症診療ガイドラインの概要とポイントについて見解を述べる。
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© 2014, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
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