日本腹部救急医学会雑誌
Online ISSN : 1882-4781
Print ISSN : 1340-2242
ISSN-L : 1340-2242
特集:各種胆道ドレナージ法の役割と評価
術後再建腸管を有する胆道疾患に対する胆道ドレナージの検討
─ダブルバルーン内視鏡を用いたERCPによる内視鏡的アプローチの有用性について─
島谷 昌明高岡 亮光山 俊行徳原 満男加藤 孝太三好 秀明池浦 司岡崎 和一
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 35 巻 3 号 p. 239-245

詳細
抄録

術後再建腸管を有する症例,特にRoux-en-Y再建例に対する胆道ドレナージ法は,内視鏡的胆道ドレナージが困難なことから,経皮的胆道ドレナージ法が第一選択とされてきた。しかしながら,ダブルバルーン内視鏡(以下,DBE)の登場により盲端部への深部挿入が可能となり,特に有効長の短い処置用DBEを用いることで,通常のERCPで用いられる処置具の使用が可能となり,内視鏡的な胆道ドレナージを高率に完遂することができるようになってきた。今回,術後再建腸管を有する胆道疾患に対して,short type DBEを用いた内視鏡的胆道ドレナージの有用性について概説する。

著者関連情報
© 2014, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
前の記事 次の記事
feedback
Top