抄録
DPCデータを用いて,急性膵炎患者の在院日数および医療費を重症度別に比較を行った。DPC対象病院である1,128施設において急性膵炎患者39,712例を対象に,急性膵炎の重症度の指標である予後因子スコアを0点(22,097例),1点(9,897例),2点(4,012例),3点(1,851例),4点(833例),5点(483例),6点以上(539例)の7群に分類し,在院日数および医療費に関して比較を行った。予後因子スコアが増加するにつれて,平均在院日数および医療費は有意に増加し(p<0.001),またCT gradeを含めた重回帰分析では,予後因子スコアが1上がる毎に2.49日および149,611.2円,CT gradeでは4.55日および225,884.6円の在院日数および医療費の増加を認めた(p<0.001)。本研究により,細分化された重症度に応じたDPCにおける医療点数の設定の重要性が示唆された。